会議中や授業中にホワイトボードマーカーのインクが切れてしまった…そんな経験はありませんか?予備がないと焦ってしまいますが、実は身近な文房具で代用できる場合もあります。
本記事では、ホワイトボードマーカーの代用品として使える文具をはじめ、選び方や注意点まで詳しく解説します。
ホワイトボードマーカーの代用はできる?基本の考え方
ホワイトボード専用でない筆記具でも、条件を満たせば代用可能な場合があります。
ホワイトボードに使える文房具の条件
代用品として使える文房具にはいくつかの条件があります。まず「水性インク」であること、そして「書いた後に乾いても拭き取りが可能」であることが重要です。
水性インクは揮発性が低く、ボード表面に染み込まない性質を持っているため、乾いた後でも比較的簡単に拭き取ることができます。また、インクの成分によっては、においが少なく室内で使いやすいというメリットもあります。
さらに、ペン先の素材や形状も大切で、ホワイトボードの表面を傷つけないような柔らかく丸みのあるペン先が理想的です。細字タイプであっても、硬すぎるペン先はボードを傷つけたり、コーティングを削ってしまう可能性があるため注意が必要です。
加えて、速乾性がありつつも、書いた文字が見やすく、発色の良いインクであることも代用品としての条件になります。
間違った代用品を使うリスク
油性ペンやゲルインクペンなどをホワイトボードに使用すると、インクがボードの表面に染みつき、簡単には消えなくなるリスクがあります。
特に油性インクは乾くと耐水性を持つため、通常のイレーザーや布で拭いても落ちず、強くこすっても跡が残ってしまいます。
無理に落とそうとしてアルコールや強力な洗剤を使うと、ホワイトボードのコーティングを傷めてしまい、表面が曇ってしまうこともあります。
また、ゲルインクペンは一見水性に見えるものの、染料の定着力が高いためホワイトボードには適していません。最悪の場合、ボードを買い替えることになりかねないため、正しい文房具を使うことが非常に大切です。
代用に使えるおすすめ文房具まとめ
意外と身近な文具でも代用できるアイテムがあります。
コンビニや100均で手に入る代用品
・水性サインペン(乾きやすくて消しやすい)
・お絵描き用の水性カラーペン(子ども用でも消せるものがある)
・ダイソーの「ホワイトボード対応マーカー」や類似商品
キャンドゥやセリアでも販売されているホワイトボード対応アイテム これらはいずれも数百円で手に入り、緊急時にも役立つコスパの良いアイテムです。
特に100円ショップの文房具コーナーでは、意外にも「ホワイトボード対応」と明記されたマーカーが販売されており、見つけたときにストックしておくのもおすすめです。
また、ノート用の水性マーカーがたまたま使えるケースもあるため、手持ちの筆記具で実験してみるのもよいでしょう。
水性ペンやポスカは使える?
水性ペンは種類によってはホワイトボードに使用可能です。インクの成分や濃さ、速乾性によっては問題なく使えるものもありますが、インクがボードに残りやすいタイプもあるため注意が必要です。
特に濃い色のインクは残りやすい傾向があるため、目立たない部分でテストしてから使うと安心です。また、ホワイトボードのコーティングとの相性もあり、古いボードでは消しにくくなることもあります。
一方、ポスカ(不透明水性顔料マーカー)は、紙や布などにしっかり定着することを目的とした設計のため、ホワイトボードに使うと消えにくくなる可能性があります。特に黒や赤など濃色のポスカはインクが残るリスクが高く、代用には基本的に不向きです。
Amazonで買える評価の高い代用品
・PILOT ボードマスター(水性・消しやすい・カートリッジ式でエコ)
・ZEBRA マッキー極細(水性顔料インク・にじみにくい)
・STABILO オーラ(ドイツ製・発色が良く滑らか)
・Quartet(アメリカ製・高評価のホワイトボード用マーカー)
これらはAmazonなどの通販サイトで手軽に購入でき、レビューをチェックすれば使用感や耐久性なども確認できます。また、まとめ買いや詰め替え用がセットになっているものも多く、ランニングコストを抑えながら使い続けることが可能です。
評価の高い商品は教育現場やオフィスでも活用されており、安心して使えるアイテムばかりです。
代用品を使ったときの消し方・注意点
代用品は正しく消すことでボードを長持ちさせることができます。
ティッシュ・スポンジでの消去法
代用ペンを使ったあとは、乾いたティッシュや柔らかいスポンジで優しく拭き取るのが基本です。特にホワイトボードの表面を傷めないよう、強くこすらず、軽い力で拭き取ることを心がけましょう。
使用するティッシュは厚手のものやキッチンペーパータイプだとより効果的です。また、スポンジは研磨剤が含まれていない柔らかいタイプを選びましょう。インクが残った場合は、少量の水を含ませて湿らせた布で拭き取ると落ちやすくなります。
さらに頑固な汚れには、水に中性洗剤をほんの少し混ぜた液を使うと効果的です。作業後はボード表面に水分が残らないよう、乾いた布でしっかり拭き上げることも大切です。
アルコールでの落とし方と注意点
頑固な汚れやインクの跡が残ってしまった場合には、アルコールを使うのが非常に効果的です。市販の消毒用アルコールや無水エタノールを、柔らかい布やティッシュに少量染み込ませて拭き取ります。
強くこすらず、円を描くようにやさしくなでると、インクが浮き上がってきやすくなります。ただし、頻繁にアルコールを使用すると、ホワイトボードのコーティングが劣化する恐れがあるため、使用は必要最小限に留めることが望ましいです。
また、アルコールは揮発性が高く、使用後に換気を行うことも忘れないようにしましょう。布は使い捨てのペーパータオルやメガネ拭き用の柔らかいクロスが最適です。
水性ペンと油性ペンの違いと選び方
インクの性質によって消しやすさやボードへの影響が大きく異なります。
水性ペンは使える?消せる?
水性ペンの多くは、ホワイトボードに書いたあと乾燥しても簡単に拭き取れるタイプが多く、マーカーの代用品として十分に活用できます。特に水性顔料インクを使用したペンは発色がよく、視認性も高いため、会議や授業などのシーンでも活躍します。
また、においが少ないものも多く、閉鎖された空間でも使いやすい点がメリットです。ただし、インクの種類によっては乾燥後に完全に消しきれないものもあるため、使用前には目立たない場所でテストすることをおすすめします。
さらに、ホワイトボードの表面状態(たとえば古くて劣化しているなど)によってもインクの残りやすさが変わることがあるので注意しましょう。
長時間放置するとインクが定着して消し跡が残ることがあるため、使用後はできるだけ早く拭き取ることがきれいに使い続けるコツです。
油性ペンを使うとどうなる?
油性インクを使ったペンは、ホワイトボードには基本的に不向きです。一度書いてしまうとインクがボード表面に染み込み、通常のイレーザーやティッシュでは消すことができません。
専用のリムーバーやアルコール系クリーナーを使えばある程度落ちることもありますが、それでも完全に消すのは難しく、インクの跡が残ってしまうケースが多いです。
また、無理にこすり落とそうとすると、ホワイトボードの表面に傷がついてしまい、今後の使用に支障が出ることもあります。特に光沢のある新しいホワイトボードでは跡が目立ちやすく、美観も損なわれてしまいます。
そのため、油性ペンは代用品としては避け、誤って使用しないようにラベルで識別するなどの工夫をしておくと安心です。
劣化したマーカーを復活させる裏ワザ
インクがかすれたり出にくくなったマーカーを延命する方法もあります。
水性・油性マーカーの復活方法
・キャップを閉めて1日ほど横向きに保管すると、インクが先端に戻って書けるようになることがあります。
・水性マーカーなら、先端を1~2秒水に浸してみるのも有効です。
・インクカートリッジがあるタイプは、交換することで簡単に再利用できます。
このような方法を試すことで、マーカーが復活する可能性があり、捨てる前に一度試す価値があります。
保管時に注意すべきポイント
マーカーは横向きに保管するのが基本で、インクが均等に行き渡るため書きやすさが保たれます。立てて保管するとインクが片寄って出にくくなることがあります。キャップは必ずしっかり閉めて、乾燥や劣化を防ぎましょう。
直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所に置くこともポイントです。
まとめ
ホワイトボードマーカーが使えないときも、適切な文房具で代用することは十分可能です。水性ペンの選び方や消し方に気を付けることで、トラブル時にもスムーズに対応できます。非常時の備えとして、代用品やメンテナンス方法を知っておくと安心です。